スペイン中部の古都セゴビアには、ローマ時代から中世にかけての歴史的建造物が今も数多く残っています。なかでもローマ時代に建てられた建造物として世界的に有名なのが「セゴビアの水道橋」です。この記事では、セゴビアに現存する歴史的建造物について、ローマ時代の遺構を中心にわかりやすくご紹介します。
1. セゴビアの水道橋(ローマ水道)
セゴビアの水道橋は、スペインを代表するローマ時代の建造物であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。紀元1世紀に建設され、フリオ川の水をセゴビアの街へ運ぶために使われていました。
花崗岩のブロックを積み上げて造られたこの水道橋は、全長15km以上、最大高さは約28.6mに達します。モルタルを使わず石を積み上げる工法が採用されており、ローマ人の卓越した土木技術を今に伝える貴重な遺産です。約2000年の歳月を経てもなおその威容をとどめ、セゴビアのシンボルとして世界中の観光客を魅了し続けています。
2. アルカサル・デ・セゴビア
アルカサル・デ・セゴビアは、ローマ時代の要塞の跡地に建てられた中世の城塞です。エレスマ川とセゴビアの街を見下ろす岩山の上に位置し、その優美な姿はディズニー映画の城のモデルの一つとも言われています。
当初は12世紀に建てられましたが、その後の時代に何度も増改築が行われ、現在の姿になりました。なお、建物自体は中世以降のものですが、その基礎にはローマ時代の要塞の遺構が使われています。現在は博物館として公開されており、セゴビア有数の人気観光スポットとなっています。
3. カサ・デ・ロス・ピコス
カサ・デ・ロス・ピコスは、セゴビア旧市街の中心部に建つ15世紀の宮殿です。ファサード(正面外壁)を飾るピラミッド状の尖った突起装飾が特徴的で、これが建物名の由来となっています。
この建物自体はローマ時代ではなく中世後期のものですが、当時の貴族住宅の様式を今に伝える貴重な建築物です。現在は博物館として利用されており、観光客に人気のスポットとなっています。
まとめ
セゴビアにおいて、厳密に「ローマ時代」に建てられた現存建造物といえば、やはりセゴビアの水道橋が代表格です。アルカサルはローマ時代の要塞跡の上に建てられた中世の城塞であり、カサ・デ・ロス・ピコスは15世紀の建築です。いずれもセゴビアの奥深い歴史を感じられる見どころなので、訪問の際はぜひ足を運んでみてください。