はい、天然痘は多くのネイティブアメリカン(先住民)とスペイン人の命を奪いました。特に、ヨーロッパ人との接触以降、アメリカ大陸の先住民人口を壊滅的に減少させた主要な感染症の一つとして知られています。
ネイティブアメリカンへの壊滅的な影響
天然痘は、ヨーロッパからの植民者によってアメリカ大陸に持ち込まれました。当時の先住民はこの病気に対する免疫を一切持っておらず、そのため感染は瞬く間に広範囲へと拡大しました。
歴史的な推計によると、地域によっては先住民人口の最大90%が天然痘によって死亡したとされています。この数字は、単なる疫病の流行にとどまらず、文化や社会そのものの崩壊につながるほど深刻なものでした。
スペイン人への影響
一方、スペイン人にも天然痘による犠牲者は出ましたが、その被害の規模は先住民に比べると相対的に小さいものでした。これは、天然痘がヨーロッパにおいてすでに数百年にわたって流行していたため、スペイン人の間である程度の免疫が形成されていたことが大きく関係しています。
とはいえ、免疫を持っていたからといって完全に安全だったわけではありません。アメリカ大陸に渡ったスペイン人の間でも依然として相当数の死亡者が発生しており、植民地社会における重要な死因の一つであり続けました。
まとめ
天然痘は、免疫の有無という点で両者に決定的な差をもたらした病気でした。免疫を持たないネイティブアメリカンには壊滅的な打撃となり、一部の地域では人口の9割が失われる結果となりました。一方、部分的な免疫を持つスペイン人にも犠牲者は出たものの、その被害は先住民と比べて限定的でした。この感染症の歴史は、ヨーロッパ人のアメリカ大陸征服と先住民社会の崩壊を語る上で欠かせない要素となっています。