コロンビア交流(コロンブス交換)とは何か
コロンビア交流(Columbian Exchange)とは、15世紀末におけるクリストファー・コロンブスの航海をきっかけに、アメリカ大陸とヨーロッパ・アフリカの間で行われた、植物、動物、病気、技術などの大規模な移動・交流を指す歴史学上の概念です。
この交流は、東西両半球の歴史に計り知れない影響を与えました。新大陸から旧大陸へはトウモロコシやジャガイモ、トマトなどが伝わり、逆に旧大陸からは小麦や馬、牛などがもたらされました。同時に、天然痘や麻疹などの感染症がアメリカ大陸に広がり、先住民社会に深刻な打撃を与えたことも知られています。
交流開始後に初めて可能となった行動
コロンビア交流が始まって初めて実現した行動の代表例として挙げられるのが、ヨーロッパでのトウモロコシ(メイズ)の栽培です。
トウモロコシはもともとアメリカ大陸原産の作物であり、数千年前からメソアメリカを中心に栽培されてきました。しかし、コロンブスの航海以前のヨーロッパ人は、その存在すら知りませんでした。
1492年以降、スペイン人の探検家たちがアメリカ大陸からヨーロッパへトウモロコシを持ち帰ったことで、状況は一変します。これにより、それまで不可能だった「ヨーロッパの土地でのトウモロコシ栽培」が初めて可能になったのです。
まとめ
つまり、コロンビア交流以前にはヨーロッパにトウモロコシは存在せず、当然そこで栽培することもできませんでした。この交流を通じて新大陸の作物が旧大陸に伝わったことで、ヨーロッパでのトウモロコシ生産という全く新しい行動が実現したのです。これは、コロンビア交流が世界の食文化と農業を根本的に変えた好例といえるでしょう。