テセウスとヒッポリタは戦い合ったのか?
実は、テセウスとヒッポリタが直接戦い合ったということはありません。むしろ二人は夫婦として結ばれた関係にあります。
ギリシャ神話によると、テセウスはアテナイの王であり、アマゾン族(アマゾネス)を征服した英雄として知られています。一方のヒッポリタは、そのアマゾン族の女王でした。
「戦い」とは何だったのか――アマゾノマキア
「戦い」として語られるのは、テセウス対アマゾン族の戦闘、すなわち「アマゾノマキア(Amazonomachy)」です。この遠征でテセウスはアマゾン族を打ち破り、女王ヒッポリタを連れ帰り、妻としたと伝えられています。
つまり、ヒッポリタ自身がテセウスと一騎打ちしたわけではなく、彼女の率いるアマゾン族がテセウスによって征服された、というのが神話の筋立てです。
後世の作品における二人
シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』では、テセウスとヒッポリタは結婚を控えた貴族のカップルとして描かれ、物語全体の枠組みとなる存在です。ここでも二人は敵対関係ではなく、婚礼を目前に控えた関係として登場します。
まとめ
テセウスとヒッポリタの間に直接的な「戦い」はなく、二人は最終的に夫婦となりました。戦いがあったとすれば、それはテセウスとアマゾン族との間のものであり、ヒッポリタはあくまでそのアマゾンの女王だったのです。