古代の歴史

中世ヨーロッパでも靴下は履かれていたのか?その歴史と実態

中世にも靴下は存在していた

はい、中世の人々も靴下を履いていました。中世ヨーロッパでは、男性・女性を問わず靴下が広く着用されており、日常生活に欠かせない衣類の一つでした。

考古学的な証拠が示す靴下の歴史

考古学の調査によると、靴下の着用は早くも10世紀頃には確認されています。この時代の遺跡から出土する靴下の多くは羊毛や亜麻(リネン)で作られており、装飾的な模様が施されていることも珍しくありません。

最古級の例としてよく知られているのが「サットン・フーの靴下」です。イングランドのアングロサクソン船葬墓として名高いサットン・フー遺跡で発見されたこの靴下は、現在 大英博物館に所蔵されています。7世紀にさかのぼる羊毛製のもので、折り返しの裾と装飾用の縞模様が特徴です。

身分によって異なる素材と使い道

中世が進むにつれ、靴下はますます普及し、あらゆる社会階級の人々に着用されるようになりました。富裕層は絹などの高級な素材で作られた靴下を身につけた一方、農民や労働者は羊毛や革で作られた実用的な靴下を履いていました。興味深いことに、靴下が物々交換の対象となり、他の品物やサービスと取引されることもあったといわれています。

後期中世には服装の必需品へ

中世後期に入ると、靴下はヨーロッパの服装に不可欠なアイテムとなりました。男女を問わず着用され、礼儀正しさや慎みを示す象徴としても見なされるようになったのです。足元の身だしなみが社会的なマナーの一部と考えられていたことは、現代の私たちにも通じるものがありますね。