考古学的発見

スキャンピラミッド計画が始動、その裏で明かされたツタンカーメン王墓の「隠し部屋」説

エジプト考古相マムドゥ・エルダマティ氏は、スキャンピラミッド(ScanPyramids)計画の開始を告げる記者会見の席上、驚きの発表を行った。カイロ大学工学部とHIP研究所に対し、王家の谷にあるツタンカーメン王墓の内部で赤外線サーモグラフィ調査を実施するよう要請したのである。この調査により、王墓の中にネフェルティティ王妃の埋葬室が隠されているのかどうかが検証されることになる。

スキャンピラミッド計画が始動、その裏で明かされたツタンカーメン王墓の「隠し部屋」説

19歳でこの世を去ったツタンカーメンの復元像。

記者会見の締めくくりに明かされた「予想外の発表」

2015年10月25日、カイロで開催されたスキャンピラミッド計画の発足記者会見。各分野の専門家や科学者による発表が続いた後、その最後を飾ったのがこの意外な発表だった。エルダマティ考古相は、カイロ大学工学部およびHIP研究所に対し、王家の谷に位置するツタンカーメン王墓の内部で赤外線サーモグラフィによる調査キャンペーンを実施するよう委託したことを明らかにしたのである。

イギリスの考古学者ニコラス・リーブス氏は、若きファラオの石棺が発見された部屋の西側と北側に、漆喰で塞がれ、さらに壁画で覆われた2つの隠し扉が存在する可能性を指摘している。その扉の向こうには、ネフェルティティ王妃の埋葬室が眠っているというのだ。王墓はもともと王妃のために造営されたが、若い王の早世により転用された――これがリーブス氏の仮説である。ただし、考古相自身はこの見解には同意していない。

スキャンピラミッドの技術がリーブス仮説の検証に活用される

2015年11月には、ニコラス・リーブス氏がレーダー探査によって隠し部屋の存在確認を試みる予定だ。一方、赤外線サーモグラフィは、建造物内部の温度差を検出することで空洞の有無を把握できる技術であり、スキャンピラミッド計画で採用されている手法と同じ考え方に基づくものである。調査結果が得られた後の解釈は、エジプト学者たちに委ねられる。

「こうした技術を使い始めると、その応用は無限に広がります。ピラミッドにも、ツタンカーメンの埋葬にも使いますし、有効性が実証できれば、他の多くの記念碑にも活用できるでしょう!」

――マムドゥ・エルダマティ考古相

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