考古学的発見

エジプト・ルクソールで20基超の木棺が無傷のまま発見――近年最大級の考古学的発見

エジプト南部ルクソール(古代王都テーベ)の墓地遺跡エル=アッサシフで、封印されたままの20基以上の木棺が発見されました。ネクロポリス(死者の町)内にある巨大な墓室に、2層にわたって積み重ねられた状態で見つかったこれらの棺は、いまだ多くの謎を秘めています。詳細については、2019年10月19日(土)に現地で開催される記者会見で発表される予定です。

エジプト・ルクソールで20基超の木棺が無傷のまま発見――近年最大級の考古学的発見

2019年10月15日、ルクソールで地上から撮影された木棺の様子。

エジプト考古省によると、これらの木棺は「埋葬された当時のまま」の状態で発見されたといいます。ナイル川西岸に位置するエル=アッサシフ墓地遺跡の「巨大な隠し墓室」から、封印されたまま良好な状態とみられる20基以上の木棺が出土しました。この場所は、現在のエジプト南部の都市ルクソールにあたります。

鮮やかな色彩がそのままに

この発見を声明で発表したエジプト政府は、今回の出土について「近年における最大かつ最も重要な発見の一つ」であると述べています。考古省がTwitterに投稿した写真では、広大な墓室内に2層に積み重ねられた木棺に、今なお鮮やかな彩色と保存状態の良い彫刻が残っている様子が確認できます。

エジプト・ルクソールで20基超の木棺が無傷のまま発見――近年最大級の考古学的発見

© エジプト考古省(MSA)

現時点では、この墓の年代や被葬者の身分・役割に関する具体的な情報は公表されていません。しかし、発見に関わった当局者や考古学者たちが、2019年10月19日(土)にルクソールで行われる記者会見で詳細を明らかにする予定です。

エジプト・ルクソールで20基超の木棺が無傷のまま発見――近年最大級の考古学的発見

© エジプト考古省(MSA)

なお、この発掘のわずか1週間前には、同じ地域で3000年以上前にさかのぼる「工業地帯」が発見されています。そこには、棺や家具、陶器などの製造に用いられたとみられる30以上の作業場が含まれており、古代テーベにおける大規模な生産活動の一端がうかがえます。本記事は、今後の記者会見の内容を受けて随時更新されます。