考古学的発見

クモはどんな巣やシェルターを作る?代表的な5つの種類を解説

クモは種類ごとにさまざまな形状の巣(ウェブ)やシェルターを作ります。これらは獲物の捕獲だけでなく、天敵から身を守ったり、快適に過ごせる環境を確保したりするための重要な「住処」でもあります。ここでは、クモが作り出す代表的な5つのタイプをご紹介します。

1. 円網(えんもう)——放射状の古典的な捕虫網

円網は、中心から放射状に糸を張り、その上に粘着性のある渦巻き状の糸を螺旋(らせん)に組み上げた、対称的で美しい丸い網です。主にコガネグモ科(Araneidae)のクモが作ることで知られています。

クモは通常、網の中央で逆さまにぶら下がり、粘着糸に獲物が引っかかるのをじっと待ち構えます。朝露に光る姿は、まさにクモの巣のイメージそのものと言えるでしょう。

2. 皿網(さらあみ)——水平に広がるシート状の網

皿網は、地面近くの草むらなどに水平に広げられる、平たくシート状の網です。無数の糸が絡み合った不規則なネットワークで構成されており、主にササグモ科(Linyphiidae)のクモによって作られます。

このタイプのクモは、網の表面や裏側に潜み、網の上を歩いてきた獲物が落下した瞬間に襲いかかります。

3. 漏斗網(ろうとあみ)——じょうご型の待ち伏せ構造

漏斗網は、じょうご(漏斗)のような筒状のシルク製の避難所です。タナグモ科(Agelenidae)のクモが得意とする巣で、漏斗の奥は巣穴や岩の隙間につながっており、クモはそこに身を隠します。

反対側の開口部から獲物が入り込むと、素早く飛び出して捕まえるという、待ち伏せ型の狩りを行うのが特徴です。

4. 管状網(かんじょうあみ)——円筒形のシルクの住居

管状網は、円筒形をしたシルク製の構造物で、イノシチグモ科(Segestriidae)などのクモが作ります。クモはこの筒の中に住み、獲物が近づいてきたタイミングを見計らって飛び出し、捕獲します。

5. 隠れ家(リトリート)——葉っぱや石の下のシルクの避難所

網を張らないクモの中には、葉の裏や石の下、倒木の隙間などにシルクで「隠れ家」を作る種もいます。このような隠れ家は、外敵からの保護や休息の場として機能し、クモにとって安全な拠点となります。

まとめ:巣は狩りと生存のための多目的ツール

クモが作る巣やシェルターは、単なる住処ではありません。
・獲物を効率よく捕まえるための仕掛け
・鳥や他の捕食者から身を守るシェルター
・温度や湿度など、生きやすい微気候を見つけるための場所
といった複数の役割を担っています。種類によって形も狩りの方法も異なり、そこにはクモたちの驚くべき適応能力が表れているのです。