アップル最初のコンピューターは?
アップルが最初に作ったコンピューターは、1976年に発売された「Apple I」です。スティーブ・ウォズニアックが手がけたこのマシンは、ガレージ時代のアップルが生んだ記念碑的な製品であり、その後のApple IIやMacintoshへと続く道を開きました。
以下では、アップル創業期を支えた初期モデル5機種の特徴を順番に見ていきます。
1. Apple I(1976年)
アップルの原点ともいえる初の製品です。完成品ではなく基板として販売され、ケースや電源などはユーザー自身が用意するスタイルでした。
- 設計者:スティーブ・ウォズニアック
- 組み立てキット、または組立済みの状態で販売
- 8ビットマイクロプロセッサ(MOS 6502)
- RAM:4KB
- 記憶装置:カセットテープ
- モニター・キーボードは付属せず、ユーザーが各自で用意する必要があった
生産台数は約200台とごく少数で、現在ではコレクターズアイテムとして高額で取引されています。
2. Apple II(1977年)
量産された初のパーソナルコンピューターとして、アップルを一躍有名にした大ヒット機です。カラー表示に対応し、家庭や学校にも広く普及しました。
- 設計者:スティーブ・ウォズニアック
- 世界で初めて大量生産されたパーソナルコンピューター
- 8ビットマイクロプロセッサ(MOS 6502)
- RAM:4KB(拡張により最大64KB)
- 記憶装置:フロッピーディスク(1978年にDisk IIが登場)
- カラーグラフィックス対応
- サウンド合成機能を搭載
3. Apple III(1980年)
ビジネス市場を狙って開発された機種ですが、信頼性の問題などもあり、商業的には苦戦しました。
- 設計者:ウェンデル・サンダー
- ビジネス向けに設計されたコンピューター
- 8ビットマイクロプロセッサ(Synertek 6502A)
- RAM:128KB(拡張により最大512KB)
- 記憶装置:ハードディスク(外付けのProFileなど)
- カラーグラフィックス対応
- サウンド合成機能を搭載
4. Apple Lisa(1983年)
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を本格採用した世界初の市販コンピューターです。マウス操作という現代的な使い勝手を先取りしましたが、約1万ドルという高額な価格がネックとなり、普及には至りませんでした。
- ジェフ・ラスキンらの構想をもとに開発
- GUIを搭載した初のコンピューター
- 32ビットマイクロプロセッサ(Motorola 68000)
- RAM:1MB
- 記憶装置:ハードディスク(内蔵5MB)+フロッピーディスク
- 高解像度のモノクロ表示
- サウンド合成機能を搭載
5. Macintosh(1984年)
Lisaの理念を受け継ぎながら、手頃な価格でGUIを実現した機種です。話題となったCM「1984」とともに注目を集め、パソコンの大衆化を決定づけました。
- スティーブ・ジョブズとジェフ・ラスキンが主導
- GUIを搭載した初の低価格コンピューター
- 32ビットマイクロプロセッサ(Motorola 68000)
- RAM:128KB
- 記憶装置:3.5インチフロッピーディスク
- 9インチのモノクロ表示
- サウンド合成機能を搭載
まとめ:初期モデル比較表
| 機種 | 発売年 | CPU | RAM | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Apple I | 1976年 | 8ビット(6502) | 4KB | キット販売、周辺機器は別売り |
| Apple II | 1977年 | 8ビット(6502) | 4KB〜64KB | 初の量産PC、カラー表示 |
| Apple III | 1980年 | 8ビット(6502A) | 128KB〜512KB | ビジネス向け |
| Lisa | 1983年 | 32ビット(68000) | 1MB | 初のGUI搭載 |
| Macintosh | 1984年 | 32ビット(68000) | 128KB | 低価格のGUIマシン |
シンプルな基板として誕生したApple Iから、わずか8年でGUI時代を切り開いたMacintoshへ。アップルの初期コンピューターは、今日のパーソナルコンピューターのあり方を形作る重要な足跡といえます。