コンピュータの歴史は、実に2000年以上前までさかのぼります。ここでは、古代ギリシャの機械式計算装置から、現代最先端の量子コンピュータまで、各時代の「世界初」とされるコンピュータの歩みをご紹介します。
世界初の機械式計算機「アンティキティラ島の機械」
最も古い機械式コンピュータとされるのは、紀元前2世紀に古代ギリシャで作られた「アンティキティラ島の機械」です。これは太陽・月・星の位置を計算し、日食の時期まで予測できた精巧な歯車式の計算装置でした。
世界初の電子式コンピュータ「ABC」
1942年に完成したアタナソフ・ベリー・コンピュータ(ABC)は、世界初の電子式コンピュータとされています。連立一次方程式を解くために設計された専用計算機でした。
世界初の汎用電子コンピュータ「ENIAC」
1946年に完成したENIAC(Electronic Numerical Integrator and Computer)は、世界初の汎用電子コンピュータです。部屋一つ分の巨大なサイズで、科学や工学のさまざまな計算に活用されました。
世界初のパーソナルコンピュータ「Altair 8800」
1975年に登場したAltair 8800は、世界初のパーソナルコンピュータとされます。組み立てキットとして販売され、ユーザー自身の手で組み立てる必要があるものでした。
初めて量産されたパソコン「Apple II」
1977年発売のApple IIは、キーボード・モニター・ディスクドライブをすべて備えた完成品システムとして、初めて大量生産されたパーソナルコンピュータです。
世界初のポータブルコンピュータ「Osborne 1」
1981年に登場したOsborne 1は、重さ約11kg(24ポンド)の持ち運び可能なコンピュータで、世界初のノート型コンピュータとされています。
ビジネス標準となった「IBM PC」
同じく1981年にはIBM PCが発表されました。デスクトップ型のこのマシンは瞬く間に企業の標準となり、その後のPC業界の方向性を決定づけました。
GUIを本格採用した「Macintosh」
1984年発売の初代Apple Macintoshは、マウスとアイコンで直感的に操作できるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用した、先駆的なパーソナルコンピュータです。
世界初のWebブラウザ「Mosaic」
1993年に登場したMosaicは、インターネット上のWebページを閲覧・操作できるようにした、世界初の本格的なWebブラウザです。Webの爆発的な普及のきっかけとなりました。
世界初のスマートフォン「Simon Personal Communicator」
1994年に登場したSimon Personal Communicatorは、携帯電話とPDA(携帯情報端末)の機能を1台に統合した、世界初のスマートフォンとされます。
タブレット時代の幕開け
2012年発売のMicrosoft Surfaceは、Web閲覧・動画視聴・ゲームなどを目的としたタッチスクリーン型コンピュータでした。なお、タブレット市場を本格的に普及させたのは2010年のiPadであり、Surfaceはその流れをさらに加速させた存在といえます。
最新形態:量子コンピュータ
現在、コンピュータの最先端にあるのが量子コンピュータです。量子力学の原理を応用して計算を行うもので、まだ開発の初期段階ではあるものの、従来のコンピュータをはるかに超える処理能力を持つ可能性を秘めた次世代技術として注目されています。