考古学的発見

ピラミッドのブロックは何でできている?古代エジプトの石材と採石技術の秘密

古代エジプト人は、巨大な石のブロックを積み上げてピラミッドを建設しました。これらのブロックは、主に建設地の近くにある採石場から切り出されたもので、石材の種類や求められる形状に応じて、さまざまな方法で加工されていました。

ピラミッドに使われた主な石材

ピラミッドの建設に最も多く使用されたのは、石灰岩、砂岩、そして花崗岩(みかげ石)の3種類です。

石灰岩

ピラミッドの本体部分には、ギザ台地周辺で採掘できる柔らかく加工しやすい石灰岩が大量に使われました。また、外装を覆う化粧石には、ナイル川対岸のトゥーラ産の良質な白い石灰岩が用いられ、完成当時のピラミッドは太陽光を受けて白く輝いていたと考えられています。

砂岩

砂岩は比較的入手しやすく、加工もしやすいことから、地域によってはピラミッドや付属建造物の材料として広く利用されました。

花崗岩

王の間(墓室)など、特に強度が必要な部分には、約900km離れたアスワンの採石場から運ばれた硬質な花崗岩が使用されました。重さ数十トンにも及ぶ巨石を、いかだでナイル川を下って運搬したとされています。

石の切り出し方法

職人たちは銅製のノミや木製のくさびなどを駆使して石を切り出しました。花崗岩のような硬い石の場合は、より硬い閃緑岩(せんりょくがん)製の玉で叩いて削る手法が取られています。石材の種類ごとに適切な道具と技術を使い分けることで、精密なブロックを大量に生産することが可能になったのです。