1827年のバッファローニッケルは存在しない
「1827年のバッファローニッケル」について調べている方へ、まず結論をお伝えします。1827年に発行されたバッファローニッケルは存在しません。もしそのような日付の入った硬貨を目にした場合は、後世に作られたレプリカや記念品、あるいは偽物である可能性が非常に高いので注意が必要です。
バッファローニッケルとはどんな硬貨?
バッファローニッケルは、「インディアンヘッドニッケル」とも呼ばれるアメリカ合衆国の5セント硬貨で、1913年から1938年までの約25年間にわたって鋳造されました。
- 表面:伝統的な衣装をまとうネイティブ・アメリカン(先住民)の横顔
- 裏面:アメリカバイソン(通称バッファロー)の姿
このデザインは彫刻家ジェームズ・アール・フレイザー(James Earle Fraser)によるもので、アメリカ西部開拓時代の精神を象徴する意匠として今なお高い評価を受けています。裏面のバイソンは、当時ニューヨークの動物園で飼育されていた「ブラック・ダイヤモンド」という個体がモデルだったと伝えられています。
1827年当時のアメリカの硬貨事情
1827年は、アメリカ造幣局の設立から約35年が経過した頃です。この時期に流通していたのは、以下のような初期のアメリカ硬貨でした。
- コロネットヘッド(マトロンヘッド)ラージセント(1セント銅貨)
- キャップドバスト ハーフダイム(5セント銀貨)
- キャップドバスト ダイム・クォーター・ハーフダラーなどの銀貨
当時の5セント硬貨は銀製のハーフダイムが担っており、ニッケル素材の5セント硬貨(シールドニッケル)が初めて鋳造されるのは1866年のことです。つまり1827年は、バッファローニッケルどころかニッケル硬貨自体がまだ存在しない時代だったのです。
まとめ
1827年のバッファローニッケルは実在せず、同硬貨は1913年〜1938年に鋳造されたものです。古銭の収集や鑑定では、日付とデザインの時代的な整合性を確認することが、レプリカや偽物を見分けるための重要な第一歩となります。