カリフォルニアの金鉱夫たちが主に金を発見したのは、シエラネバダ山脈から流れ下る川の川底や小川でした。アメリカン川、フェザー川、マーセド川、モケルムネ川、スタニスラウス川といった河川には、「砂鉱床(プレーサー鉱床)」と呼ばれる金の粒が豊富に堆積しており、1848年のゴールドラッシュ以降、世界中から大勢の鉱夫たちがこの地へ押し寄せることとなりました。
川で行われた金の採取方法
鉱夫たちは川の場所や状況に応じて、さまざまな手法を使い分けて金を採取していました。
パンニング(皿洗い)
最も手軽な方法で、浅い金属製の皿に砂利と水を入れ、揺すりながら軽い土砂を流し去り、皿の底に残った重い金粒を回収します。
スルーシング(樋採り)
長い木製の樋(スルースボックス)に水と砂利を流し込み、内部の波型の仕切りに金粒を引っ掛けて効率よく回収する方法です。
浚渫(ドレッジング)
船に搭載した機械で川底の砂利を大量に吸い上げてふるい分ける大規模な採掘手法で、ゴールドラッシュの後期に広く用いられました。
地表から地下へ――石英脈採掘への移行
当初は地表近くの砂鉱床から大量の金が採れましたが、採掘が進むにつれて表層の金は次第に枯渇していきました。そこで鉱夫たちは、地下深くにある石英脈の中にも金が眠っていることを突き止めます。
この発見により、坑道を掘り進めて金を取り出す地下採掘の技術が大きく発展し、カリフォルニア各地に本格的な鉱山が次々と建設されていきました。こうしてカリフォルニアの金採掘は、川辺りの手作業から産業規模の採掘へと進化していったのです。