考古学的発見

ネイティブアメリカンがワンパムやビーバーの毛皮を使っていた地域とは?北米東北部の交易文化を解説

ワンパム(wampum)とビーバーの毛皮は、主に北米大陸の北東部、すなわち現在のアメリカ合衆国東部およびカナダ南東部にあたる地域で、ネイティブアメリカンによって盛んに使用されていました。

ワンパムとビーバー毛皮が使われた主な地域

この北東部地域には、以下のような州・省が含まれます。

  • ニューヨーク州
  • ペンシルベニア州
  • ニュージャージー州
  • デラウェア州
  • メリーランド州
  • バージニア州
  • ウェストバージニア州

さらにカナダ側では、オンタリオ州とケベック州もこの圏域に含まれます。

ワンパムとは何か?

ワンパムとは、貝殻(特にウミニナ類)を加工して作られた筒状のビーズのことです。イロコイ連邦やアルゴンキン語族の諸部族の間で、装飾品としてだけでなく、通貨や儀礼的な贈り物、条約締結時の記録媒体(ワンパム・ベルト)として重要な役割を果たしていました。

ビーバーの毛皮が重宝された理由

一方、ビーバーの毛皮は、17世紀以降のヨーロッパとの毛皮交易において最も価値の高い商品の一つでした。フェルト帽の材料として需要が高く、ハドソン川流域や五大湖周辺は主要な交易拠点となりました。この交易をめぐって、オランダ、フランス、イギリスなどの植民勢力とネイティブアメリカンの諸部族との間で複雑な関係が築かれていきました。

まとめ

ワンパムとビーバーの毛皮は、いずれも北米東北部——現在の米国東海岸諸州からカナダ東部にかけての地域——でネイティブアメリカンの経済・文化・外交の中核を担った重要なアイテムでした。