結論:メイフラワー号に「機内持ち込み手荷物」は存在しません
「メイフラワー号ではどのような機内持ち込み手荷物が許可されていましたか?」という質問への答えはシンプルです。そもそも、そのようなものは存在しませんでした。
というのも、「機内持ち込み手荷物(carry-on luggage)」という概念は、航空機の旅客輸送が始まって以降に生まれたものだからです。メイフラワー号が大西洋を渡ったのは1620年のこと。当然ながら、当時は飛行機どころか、その概念すら存在していませんでした。
なぜこの質問は「時代錯誤(anachronism)」なのか
ある時代に存在しない事物や概念を、過去の時代に当てはめてしまうことを「時代錯誤」と呼びます。「機内持ち込み手荷物」という言葉を17世紀の帆船に適用するのは、まさにこの典型例といえるでしょう。
メイフラワー号は、イギリスのピルグリム・ファーザーズ(清教徒移民)たちが宗教的自由を求めて新大陸へ向かうために使用した帆船です。現代の飛行機のように「機内」「客室」「手荷物のサイズ制限」といった仕組みはなく、乗客と貨物は区別なく船倉や甲板に積み込まれていました。
では、当時の人々はどんな荷物を運んだのか?
「機内持ち込み手荷物」こそなかったものの、移民たちはそれぞれの生活に必要な品々を船に持ち込みました。主なものとしては以下が挙げられます。
- 衣類や寝具などの生活用品
- 小麦粉、塩漬け肉、乾燥豆類などの食料
- 農具・大工道具などの作業用具
- 聖書や書籍
- 銃器や防衛用の装備
これらの荷物は、約66日間に及ぶ過酷な航海の中で、湿気や揺れに耐えながら運ばれました。
まとめ
メイフラワー号に「機内持ち込み手荷物」はありませんでした。飛行機が発明される約300年前の出来事であり、この概念自体が当時には存在しなかったためです。ただし、移民たちが生活必需品を船に持ち込んだという点では、「手持ちの荷物を運んだ」という意味での共通点はあると言えるかもしれません。