「1936年のインディアンヘッド(バッファロー)ニッケルは製造されておらず存在しない」という情報を目にすることがありますが、これは誤りです。実際には、1936年はバッファローニッケルが大量に鋳造された年であり、コレクターズ市場でも広く取引されている存在感のある年代です。
1936年バッファローニッケルの発行状況
1936年には、アメリカの3つの造幣局で合計約1億7,800万枚以上が鋳造されました。内訳は以下のとおりです。
- フィラデルフィア造幣局(ミントマークなし):約1億1,900万枚
- デンバー造幣局(D):約1,493万枚
- サンフランシスコ造幣局(S):約4,413万枚
このため、1936年銘自体は希少性が低く、一般的な流通品であれば手軽に入手できる年代といえます。
状態別の価値の目安
バッファローニッケルの査定額は、保存状態(グレード)によって大きく変動します。
流通品(Good〜Very Fine)
摩耗が目立つ一般的な状態のものは、おおよそ1ドル〜5ドル程度が相場です。ただし、日付やミントマークが読み取れないほど摩耗したものは、スクラップ価値相当になることもあります。
未流通品(Uncirculated)
未使用に近いシャープな状態のものは20ドル〜60ドル前後、フルレストライク(角や毛並みまでくっきり打たれた美品)であれば100ドル以上になることもあります。
プルーフ貨幣
1936年は1916年以来となるプルーフ版バッファローニッケルが約4,420枚鋳造された特別な年です。プルーフ品は数百ドル〜1,000ドル超の評価を受けることがあり、コレクターからの人気が非常に高いです。
高額査定につながるポイント
- エラー品:有名な「1936-D 3本足(3½ Legs)」バラエティなど、刻印ミスのあるものは高値がつきます。
- ハイグレード:PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関によるスラブ化されたMS65以上のコインは評価が跳ね上がります。
- トーン(色味):自然で美しい虹色のトーンがあるものは、コレクター人気によりプレミアムがつきます。
まとめ
1936年のインディアンヘッド・バッファローニッケルは確かに存在し、状態によって数ドルから1,000ドル以上まで幅広い価値を持ちます。特にプルーフ貨幣やエラー品、鑑定済みハイグレード品は注目度が高いため、手元にある場合は専門の鑑定機関やコインディーラーへの相談をおすすめします。