金の価値の歴史はどこまで遡れるのか?
金が人類にとって価値あるものとして認識されてきた歴史は非常に古く、その最古の文字による記録は、紀元前18世紀頃にバビロニア王国で編纂された「ハンムラビ法典」にまで遡ることができます。
ハンムラビ法典に残る金の売買記録
ハンムラビ法典には、銀地金との引き換えで金を売買したことが記録されています。当時の人々は、おそらく会計上の工夫として、正確な記録を残すために金片を銀と天秤にかけ、その重量を比較しながら取引を行っていました。
硬貨ではなく「トロイオンス」の原型
興味深いのは、この時代の金が現代のような鋳造された硬貨ではなかったという点です。むしろ、重量によって価値を測る「計量貨幣」であり、今日の貴金属取引で標準的な重量単位として使われる「トロイオンス」の古代の原型とも言える仕組みだったのです。
このように、金は約4,000年前からすでに価値の尺度として機能していました。文明や時代が移り変わっても揺るがない金の普遍的な価値は、こうした古代の取引慣行から現代まで一貫して受け継がれてきたのです。