考古学的発見

サンタマリア号の船底に石があるのはなぜ?その理由を解説

サンタマリア号とは

サンタマリア号は、1492年にクリストファー・コロンブスが初めてアメリカ大陸へ向かった航海で使用した3隻のうちの1隻です。ニーニャ号、ピンタ号とともに艦隊を構成し、3隻の中では最大の船でした。

船底の石(バラスト)の役割

当時の帆船では、船体の安定性を保つために「バラスト」と呼ばれる重しとして、石や砂などを船底に積むのが一般的な慣行でした。船底に重い石を積むことで船の重心が下がり、波による横揺れが抑えられ、帆走時の安定性が大きく向上します。また、積荷が少ない状態でも船が転覆しにくくなるという実用的なメリットがありました。

歴史的な記録について

ただし、サンタマリア号の船底に石があったことを直接記した歴史的資料は現存していません。しかし、15世紀の航海技術においてバラストの使用は標準的な手法であったため、サンタマリア号も同様に石を積んで航行していたと考えられています。

なお、サンタマリア号は1492年のクリスマスに現在のハイチ島沖で座礁し、失われています。その際、船体の一部は現地に築かれた「ラ・ナビダード」という砦の建設材料として使われたと伝えられています。