歴史上の人物

1923年ハーフダラーのミントマークはどこにある?実は「存在しない」その理由を解説

1923年に鋳造されたハーフダラー(ウォーキング・リバティ・ハーフダラー)をいくら探しても、ミントマーク(造幣局マーク)は見つかりません。これはコインに異常があるわけではなく、当時の歴史的な事情によるものです。この記事では、その理由と収集家として知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

1923年ハーフダラーにミントマークがない理由

1923年のハーフダラーは、すべてフィラデルフィア造幣局で鋳造されました。そして当時のフィラデルフィア造幣局は、自局で製造したコインにミントマークを刻む習慣を持っていなかったのです。

もともとミントマークは、複数の造幣局が同じ額面のコインを製造している場合に、「どの造幣局で作られたコインか」を識別するために設けられたものです。しかし1923年時点でハーフダラーを製造していたのはフィラデルフィア造幣局だけであり、識別の必要がなかったため、ミントマークは刻印されませんでした。つまり、ミントマークが存在しないこと自体が正常な状態なのです。

参考:ウォーキング・リバティ・ハーフダラーのミントマークの位置

後年のハーフダラーでは、デンバー造幣局(D)やサンフランシスコ造幣局(S)などで鋳造された場合、表面(オモテ面)の「IN GOD WE TRUST」の文字の下、リバティ像の左下寄りの縁付近にミントマークが刻印されます。1923年版を含むフィラデルフィア製のコインは、この位置に何も刻まれていないことが正しい姿です。

収集家にとってのポイント

「ミントマークがない=価値が低い」というわけではありません。むしろ1923年は約607万枚と発行枚数が少ない年であり、準キーデイトとして知られています。高グレード(保存状態の良い)の個体はコレクターからの需要が高く、価値も大きく変動します。所持している場合は、専門機関によるグレーディング(鑑定)を受けてみるとよいでしょう。