フロイングヘア・シルバードル(Flowing Hair Silver Dollar)1795年は、アメリカ合衆国が建国後に発行した最初期の1ドル銀貨であり、世界中のコレクターから垂涎の的となっている伝説のコインです。本記事では、その市場価値とオークションでの落札記録について詳しく解説します。
MS-70グレードの1795年ドルが約1,000万ドルで落札
2013年11月、スタックス・バワーズ(Stack's Bowers)が主催する「ホイットマン・コイン&コレクティブルズ・ボルチモア・エキスポ」のオークションにおいて、MS-70グレードに評価された1795年ドルが10,016,875ドルという驚異的な価格で落札されました。
この記録は長らく米国1ドル硬貨における最高落札額として君臨していましたが、2021年8月に1804年ドル(クラスI)が同額の10,016,875ドルで落札され、ついに記録は塗り替えられることとなりました。
PCGS MS-65グレードでも235万ドルの高額落札
さらに、第三者鑑定機関PCGSによりMS-65グレードと認定された1795年フロイングヘア・ドルも、2017年4月20日にスタックス・バワーズ・ギャラリーズのオークションに出品され、2,350,000ドルという高値で落札されています。グレードこそトップクラスではないものの、希少性の高い初期ドル銀貨として極めて高い評価を受けていることがわかります。
フロイングヘア・シルバードルとはどんなコイン?
フロイングヘア・シルバードルは、1794年から1795年にかけてフィラデルフィア造幣局で鋳造された、連邦政府発行としては初となる1ドル銀貨です。デザインを手掛けたのは当時の首席彫刻官ロバート・スコット(Robert Scot)で、表面には風になびく髪の自由の女神が描かれていることから「フロイングヘア(流れる髪)」の名で親しまれています。
1795年末にはドラップトバスト(Draped Bust)デザインへと移行したため、発行期間はごく短く、現存する個体も限られています。アメリカ貨幣史の出発点を飾る一枚であることから、状態の良い個体はオークションで常に高額な落札価格を記録しており、今後もその価値が注目され続けるでしょう。