フィリピン独立宣言とアギナルド大統領の誕生
1898年6月12日、フィリピンにおいて独立が正式に宣言されました。この歴史的な瞬間を主導したのは、フィリピン独立運動の指導者であるエミリオ・アギナルドです。彼は同年、第一フィリピン共和国の初代大統領に就任し、新生国家の舵取り役となりました。
リサールを国民的英雄に指定した布告
独立宣言後、アギナルド大統領は布告(デクレト)を発し、ホセ・リサール(José Rizal)をフィリピンの国民的英雄として正式に宣言しました。つまり、リサールを国民的英雄に指定したのは、他ならぬ初代大統領エミリオ・アギナルドなのです。
ホセ・リサールとはどのような人物だったのか
リサールは医師でありながら、優れた作家・思想家でもありました。代表作『ノリ・メ・タンゲレ』や『エル・フィリブステリスモ』は、スペイン植民地支配の実態を鋭く描き出し、フィリピン人の民族意識を目覚めさせる大きな原動力となりました。
しかし、その活動は当時の支配層には容認されず、1896年12月30日、リサールはスペイン当局によって銃殺刑に処せられました。彼の死は逆に国民の独立への意志を一層強く燃え上がらせることとなり、独立運動の象徴的存在へと昇華していきました。
今も続くリサールへの敬意
現在でも毎年12月30日は「リサール・デー(Rizal Day)」としてフィリピンの祝日に定められており、全国各地で記念式典が催されます。マニラのリサール公園には彼の記念碑が建てられ、多くの人々が彼の業績を偲んで訪れています。