1485年から1509年までイングランド王位に就いていたのは、テューダー朝初代国王ヘンリー7世(Henry VII)です。
ヘンリー7世の即位
ヘンリー7世は、30年以上にわたって続いた「薔薇戦争」の終結後に王位に就きました。この内乱は、ランカスター家とヨーク家という王族二家が王位継承をめぐって争ったもので、イングランドの歴史における重要な転換点となりました。
1485年8月22日、ボズワースの戦いにおいて、ヘンリー・テューダー率いるランカスター派の軍勢が当時の国王リチャード3世を破り、決定的な勝利を収めました。この戦いは薔薇戦争の事実上の最終決戦とされ、中世的な騎士の時代の終わりを象徴する出来事とも言われています。
テューダー朝の始まり
ボズワースの戦いでの勝利により、ヘンリーはイングランド王として即位し、ここにテューダー朝が開かれました。翌1486年にはヨーク家のエリザベス・オブ・ヨークと結婚し、長年の対立が続いた両家の和解を実現しました。赤と白の薔薇を組み合わせた「テューダー・ローズ」は、この統一を象徴する紋章として広く知られています。
治世の業績とその後
ヘンリー7世は24年間に及ぶ治世の中で、戦乱で疲弊した国家の財政再建と王権の強化に尽力しました。彼の安定した統治は、後のテューダー朝の繁栄の基盤を築いたと評価されています。
息子のヘンリー8世はイングランド史上最も有名な国王の一人となり、テューダー朝は1603年まで約120年間にわたってイングランドを統治することになりました。