ロングジョンの名前の由来は?
「ロングジョン」という名前の由来については、さまざまな説が語られていますが、実は明確な記録や文献による裏付けがほとんど残されていません。
なかでもよく耳にするのが、「人気の食品にちなんで名付けられた」という説です。しかしこの説を裏付ける資料は一切見つかっておらず、あくまで後世に広まった俗説にとどまるようです。
最古の記録は1704年に遡る
ロングジョンという言葉の歴史は、驚くことに1704年まで遡ることができます。イギリスの作家トマス・ブラウン(Thomas Brown)が著した『Amusements Serious and Comical(真面目と滑稽の娯楽)』という作品の中に、この言葉が初めて登場しました。
同書には、次のような一節が記されています。
「ウナギを口へ引き込んだり、鼻からロングジョンを出したり、グッジョン(コイ科の小魚)を耳に入れたり、首筋からドジョウを出したりできる者を見つけられるだろう」
食品由来説は信憑性が低い
この記述から読み取れるのは、当時のロングジョンが身体芸や手品のようなものに関連して使われていた可能性があるという点です。少なくとも、食品の名前に由来する言葉ではなかったことがうかがえます。
つまり、「人気の食品が名前の由来になった」という通説は、文献的な根拠を欠いた後世の創作である可能性が高いと言えるでしょう。言葉の由来を探るうえで、最古の記録に立ち返ることの重要性を示す好例といえます。