「インディアナポリス」を名乗った米海軍艦艇
米海軍には、「USS インディアナポリス(USS Indianapolis)」という艦名を受け継いだ艦艇が複数存在します。ここでは、重巡洋艦(CA-35)、原子力潜水艦(SSN-697)、そして沿海域戦闘艦(LCS-17)の3隻について、それぞれの歴史と主要諸元を紹介します。
USS インディアナポリス(CA-35)|重巡洋艦
ポートランド級重巡洋艦として建造された初代インディアナポリスは、第二次世界大戦中に艦隊旗艦として活躍した艦です。1945年7月、広島へ投下される原爆の部品を輸送した直後に日本軍潜水艦の雷撃を受けて沈没し、米海軍史上最悪級の惨事となったことで広く知られています。
- 艦種: 重巡洋艦
- 排水量: 9,765トン
- 全長: 約186メートル(610フィート)
- 全幅: 約20メートル(66フィート)
- 喫水: 約7.3メートル(24フィート)
- 速力: 32.75ノット
- 兵装: 8インチ砲9門、5インチ砲8門、1.1インチ砲4門、12.7mm機関銃4挺、21インチ魚雷発射管4基
- 乗員: 1,196名
USS インディアナポリス(SSN-697)|ロサンゼルス級原子力潜水艦
2代目となるインディアナポリスは、冷戦期に建造されたロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦です。1980年に就役し、対潜戦や偵察任務などに従事した後、1998年に退役しました。
- 艦種: ロサンゼルス級原子力潜水艦
- 排水量: 6,927トン
- 全長: 約110メートル(362フィート)
- 全幅: 約10メートル(33フィート)
- 喫水: 約9.8メートル(32フィート)
- 速力: 30ノット
- 兵装: 21インチ魚雷発射管4基
- 乗員: 134名
USS インディアナポリス(LCS-17)|フリーダム級沿海域戦闘艦
現役の3代目インディアナポリスは、高速性能と多用途性が特徴のフリーダム級沿海域戦闘艦(LCS)です。2019年に就役し、沿岸海域での作戦行動を主な任務としています。
- 艦種: フリーダム級沿海域戦闘艦
- 排水量: 3,500トン
- 全長: 約128メートル(419フィート)
- 全幅: 約31メートル(103フィート)
- 喫水: 約4.3メートル(14フィート)
- 速力: 40ノット
- 兵装: 57mm砲1門、30mm砲1門、12.7mm機関銃2挺、Mk 41垂直発射システム(VLS)4基、21インチ魚雷発射管2基
- 乗員: 105名