歴史上の人物

原爆「ファットマン」の名前の由来とは?球形だった理由も解説

原爆「ファットマン」の名前の由来とは?

1945年8月9日に長崎へ投下された原子爆弾「ファットマン(Fat Man)」。この名前は、爆弾の重量や大きさから付けられたものではなく、その独特な形状に由来しています。

ファットマンは「爆縮(インプロージョン)方式」と呼ばれる構造を採用した原爆で、外観はほぼ球形をしていました。ずんぐりと丸みのあるシルエットが太った男性を連想させたことから、「ファットマン(太った男)」という名称が使われるようになったのです。

広島の「リトルボーイ」との対比

一方、同年8月6日に広島へ投下された「リトルボーイ(Little Boy)」は、「銃式(ガンバレル)方式」と呼ばれる構造を持つ原爆でした。この方式では、火薬の力で片方のウラン塊を撃ち出し、もう一方のウラン塊と衝突させることで臨界状態を引き起こします。そのため爆弾本体は銃身のように細長い円筒形をしており、見た目はファットマンとはまったく異なっていました。

2つの方式の違いまとめ

  • ファットマン: 爆縮方式。プルトニウムの芯を高性能爆薬で圧縮して核分裂を起こす。形状は球形。
  • リトルボーイ: 銃式。ウランを砲身のように打ち出して臨界させる。形状は細長い筒型。

つまり、両者の名前の違いは単なる呼び方の問題ではなく、それぞれの内部構造と外観デザインの違いを反映したものだったのです。