「レッドコート」の由来
「レッドコート(Redcoats)」とは、18世紀から19世紀にかけてのイギリス兵を指す愛称で、その名は彼らが着用していた赤色の軍服コートに由来しています。
なぜ赤色だったのか
象徴的な赤い軍服が初めて採用されたのは17世紀のことです。当初はあくまで実用的な選択であり、戦場で汚れや血痕が目立ちにくいという点が大きな理由でした。さらに、赤色は戦場において味方のイギリス兵を見分けやすくする効果も持ち、軍事力と規律の象徴としての役割も果たしていました。
海軍にも広がった赤い制服
興味深いことに、イギリス海軍も赤いコートを採用しており、海軍の将兵は「レッドジャケット(redjackets)」と呼ばれるようになりました。この特徴的な赤い軍服は19世紀に入っても長く使用され続け、世界各地で広く認知されるようになり、大英帝国の威容と影響力を象徴する存在となっていきました。
カーキ色への移行
しかし19世紀の終わり頃になると、イギリス軍は主に偽装(カモフラージュ)に関する戦術上の理由から、赤い軍服を段階的に廃止していきました。現代戦では、カーキ色の制服の方が隠密性に優れており、より適していると判断されたのです。
現代における「レッドコート」
今日でも「レッドコート」という言葉は使われ続けており、当時のイギリス兵を指す象徴的・歴史的な表現として用いられることがあります。ただし、現代のイギリス軍人が実際に着用している制服のスタイルを指すものではありません。