ティーポット・ドーム事件とは?
1920年代初頭にアメリカ合衆国を揺るがした「ティーポット・ドーム事件」は、ウォレン・G・ハーディング政権下で発覚した大規模な汚職スキャンダルです。この事件に関与した中心人物は、内務長官アルバート・ベーコン・フォールと海軍長官エドウィン・デンビーの2人でした。
内務長官アルバート・ベーコン・フォール
事件の首謀者とされるのが内務長官のアルバート・ベーコン・フォールです。彼は、ワイオミング州ティーポット・ドームを含む海軍所有の石油備蓄地を、競争入札を行わずに民間石油会社へ不当に安い条件で貸し出しました。その見返りとして、フォールは石油会社から多額の賄賂を受け取っていたことが判明します。
海軍長官エドウィン・デンビー
もう一人の関与者である海軍長官エドウィン・デンビーは、本来海軍が管理していた石油備蓄地の管轄権を内務省へ移管する決定を下しました。この移管こそが、フォールによる私的取引への道を開いたものとして、彼もまた強く批判されました。
事件の結末
捜査の結果、フォールは賄賂を受け取った罪で有罪判決を受け、閣僚経験者が連邦刑務所に収監された初めての事例となりました。一方のデンビーは刑事訴追こそ免れたものの、責任を問われる形で長官を辞任しました。ティーポット・ドーム事件は、政府の腐敗に対する監視の重要性を示す歴史的教訓として、今日でも語り継がれています。