スーパーコンピューターは、気象予測、創薬、核融合シミュレーション、人工知能の研究開発など、膨大な計算能力を必要とする分野で活躍する最強クラスのコンピューターです。ここでは、世界各国の研究機関が保有する代表的なスーパーコンピューターの名称と設置場所を一覧形式で紹介します。
アメリカ合衆国のスーパーコンピューター
- Summit(サミット) – オークリッジ国立研究所(米国テネシー州)。かつてTOP500世界ランキングで首位に立った実績を持つ大型システムです。
- Sierra(シエラ) – ローレンス・リバモア国立研究所(米国カリフォルニア州)。核物質の老化シミュレーションなど国家安全保障関連の計算に活用されています。
- Frontera(フロンテラ) – テキサス高度計算センター(TACC、米国テキサス大学オースティン校)。学術研究向けの公開計算資源として広く利用されています。
- Perlmutter(パールムッター) – 国立エネルギー研究科学計算センター(NERSC、米国カリフォルニア州)。AIワークロードに最適化されたGPU搭載型システムです。
- Trinity(トリニティ) – ロスアラモス国立研究所(米国ニューメキシコ州)。
中国のスーパーコンピューター
- Sunway TaihuLight(神威・太湖之光) – 無錫国家スーパーコンピューティングセンター(中国江蘇省)。完全国産プロセッサを採用したことで世界的に知られています。
- Tianhe-2A(天河二号A) – 広州国家スーパーコンピューティングセンター(中国広東省)。長期間にわたり世界最速の座を守った実績があります。
日本のスーパーコンピューター
- Fugaku(富岳) – 理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS、埼玉県和光市)を中心に、産業技術総合研究所(AIST、東京都江東区)とも連携した日本の旗艦的システム。富士通製の独自CPU「A64FX」を搭載し、TOP500世界ランキングで首位を獲得したことでも有名です。
- Selene(セレネ) – 産業技術総合研究所(AIST)に関連するGPUクラスターシステム。AI・深層学習分野のベンチマークで高い評価を受けています。
ヨーロッパのスーパーコンピューター
- Piz Daint(ピッツ・ダイント) – スイス国立スーパーコンピューティングセンター(CSCS)。名称はスイスの山「ピッツ・ダイント」に由来します。
- SuperMUC-NG(スーパームックNG) – ライプニッツ・スーパーコンピューティング・センター(LRZ、ドイツ・ミュンヘン近郊ガーヒング)。
- JUWELS(ユウェルス) – ユーリッヒ・スーパーコンピューティング・センター(ドイツ)。モジュラー設計により柔軟な拡張性を実現しています。
- Marconi-100(マルコーニ100) – CINECA(イタリア)。ヨーロッパ有数の学術計算基盤として運用されています。
まとめ
スーパーコンピューターの性能競争は年々激化しており、TOP500などの世界ランキングでは毎年新たな記録が更新されています。米国、中国、日本、欧州の各国・各機関は次世代システムの開発にも力を注いでおり、エクサスケール時代の到来とともに、今後さらに高性能なマシンの登場が期待されます。