ベンジャミン・フランクリンの最大の障害は「貧困」
アメリカ建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリンにとって、人生最大の障害となったのは、他ならぬ貧困でした。
フランクリンは1706年、ボストンで蝋燭(ろうそく)と石鹸職人の父ジョサイア・フランクリンの15番目の子として生まれました。兄弟姉妹が17人もいる大家族であり、家計は決して豊かではありませんでした。
限られた教育と徒弟時代
経済的な事情により、彼が学校で受けられた正式な教育はわずか2年ほどでした。12歳のときには兄ジェイムズが経営する印刷所に徒弟として奉公に出され、印刷技術を学びながら働く日々を送ります。
わずかな所持金での新天地へ
17歳のとき、兄との不和からフィラデルフィアへ移住しますが、当時の彼の所持金はごくわずかなものでした。若き日のフランクリンは、日々の生活を維持することさえ容易ではなく、安定した収入を得ること自体が大きな課題でした。
貧困が育んだ美徳
しかし、この過酷な環境こそが、彼に勤勉・節約・自己啓発という美徳を根付かせました。印刷工として働きながら読書と文章の鍛錬に励み、やがて自身の印刷所を構えることに成功します。貧困という最大の障害を乗り越えた経験は、後に『自伝』で語られる有名な「13の美徳」の基礎となり、彼を偉大な成功へと導いたのです。