ドイツの無政府主義者にして平和主義者だったエルンスト・フリードリヒは、1925年、ベルリンに「反戦博物館(Anti-Kriegs-Museum)」を設立しました。世界初とされるこの博物館の創設者である彼は、若い頃から強い反戦思想を持っており、第一次世界大戦への従軍を拒否。最終的には徴兵されたものの、その信念を貫いた結果、投獄されることとなりました。

しかし博物館の歴史は決して平坦なものではありませんでした。1933年、ナチス党が政権を掌握すると、同館はナチス突撃隊(SA)によって襲撃され、施設は徹底的に破壊されます。建物はナチスの「野営所(ヴィルト・ラーガー)」の一つとして接収され、政権掌握期の混乱の中で拷問や殺害が行われる場所へと変えられてしまったのです。
第二次世界大戦後、博物館は復元・再建されました。現在では小規模ながらも力強い展示を通じて、戦争がもたらす悲惨さと愚かさを訪れる人々に伝え続けています。平和の尊さを改めて考えたい方にとって、ベルリン観光の中でも見逃せないスポットといえるでしょう。

アクセス方法
反戦博物館「Anti-Kriegs-Museum」はベルリン西部に位置しています。地下鉄U6線で「ゼーストラーセ(Seestraße)」駅まで向かい、駅からは徒歩約900メートルで博物館に到着します。出発地からの最適なルートや乗り換え案内については、事前に公共交通の案内サイトなどで確認しておくと安心です。
開館時間
- 毎日(月曜〜日曜):16:00〜20:00
なお、開館時間や休館日は予告なく変更される場合があります。訪問予定がある場合は、事前に公式情報をご確認することをおすすめします。