ベルリン郊外にある旧ガトー空港は、1945年にソ連軍が占領するまで、ドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)パイロットの訓練基地として使われていました。第二次世界大戦の終結後は、分割統治下のベルリンにおけるイギリス管理地区の軍用空港となり、1994年のイギリス軍撤退を経て、現在はドイツの軍事航空博物館として生まれ変わりました。博物館は複数の建物と格納庫、そして広大な屋外展示スペースで構成されています。
航空機展示の見どころ
航空機展示では、20世紀初頭から現代に至るまでのさまざまな機体を見ることができます。中でも特に注目されるのは、両世界大戦に関するコレクションです。第一次世界大戦で「レッドバロン」と呼ばれた伝説的エース、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンが操縦した三葉機をはじめ、ナチス期のルフトヴァッフェの機体群、さらにフランスからイギリス本土を爆撃するために開発された巡航ミサイル「V1号」のレプリカなども展示されています。
軍服展示でたどるドイツ航空史
軍服の展示コーナーでは、ドイツ航空の歴史を体系的に学べます。両世界大戦から冷戦時代にかけての制服が数多く並んでおり、その中でもひときわ目を引くのが、ヘルマン・ゲーリングの国家元帥服です。当時の空軍最高指導者の姿を今に伝える貴重な資料となっています。
ドイツ空軍博物館へのアクセス
博物館のある旧ガトー空港は、ベルリン市中心部から離れた場所に位置しています。公共交通機関でのアクセスはやや不便ですが、決して行けないわけではありません。まず、SバーンS3号線またはS9号線、もしくは地下鉄U7号線でラートハウス・シュパンダウ(Rathaus Spandau)駅へ向かいましょう。そこから135系統のバスに乗り換え、ゼーコルソ/クーアプロメナーデ(Seekorso/Kurpromenade)停留所で下車します。停留所からは徒歩約900メートルで博物館に到着します。最適な乗り継ぎルートは、BVG(ベルリン交通公社)の公式サイトやアプリで確認すると便利です。
開館時間と入場料
- 開館日:火曜日~日曜日(月曜休館)
- 開館時間:10:00~18:00
- 入場料:無料
入場は無料なので、航空史や軍事史に関心のある方はもちろん、気軽に立ち寄れるスポットです。屋外展示もあるため、天候の良い日に訪れるのがおすすめです。