ヴァルダイ・クラブでの発言が注目を集める
ロシア連邦の元大統領で当時首相を務めていたウラジーミル・プーチン氏は、著名な討論クラブ「ヴァルダイ」に参加するアナリストや政治学者らとの会合の場で、20世紀アメリカ史におけるある興味深い逸話に言及しました。
プーチン氏は月曜日の会合で次のように述べています。
「米国のルーズベルト大統領は、憲法に違反しなかったという理由で、4期連続で当選することができた。私もメドベージェフ大統領も、ロシア連邦の現行法やロシア憲法に違反するような行為は一切行わないだろう」
3期目出馬への示唆か、それとも議論のけん制か
この発言が、プーチン氏自身による大統領3期目への出馬を示唆するものなのか、それとも単に世間の議論を長引かせるための戦略的なコメントなのか、その真意を見極めるのは容易ではありません。
むしろ注目すべきは、歴史上の類例としてわざわざアメリカの事例が選ばれたという点です。ロシアの大統領を務め、その後に首相へと転身した人物が、米国の政治制度を公然と「手本」として引き合いに出すのは極めて異例のことといえます。
ただし、念のため思い起こされるべきは、ルーズベルトの4期連続当選はあくまで歴史上の特異なケースだったという事実です。現在の米国では任期制限が設けられているため、同様の事態が再び起こることはあり得ません。
ちなみに、この発言の翌年となる2012年、プーチン氏は実際に大統領選に出馬し、3期目の当選を果たすことになります。この会合での発言は、その布石だったのではないかと後に語られることとなりました。
出典: The Telegraph