暴力の狂宴は戦前の世界を根こそぎ奪い去った。建物も、街路も、そして社会階級そのものさえも消え去った。人々は人間性の境界線を越え、悪を犯すことが日常となった。あまりにも巨大な不正に対して、果たして請求書を発行することなど可能なのだろうか。
戦争がもたらした破壊の規模は、もはや数えることすらできない。人間の命に値段をつけることができるのだろうか。600万人から750万人もの人々が命を落とし、さらに約100万人が心身ともに深く傷つけられた。健康を失った人々のことは、言うまでもない。
では、なぜ彼らはドイツの手によって犠牲となったのか。それは、ナチスのイデオロギーという歪んだ光の下では、彼らが「人間」と呼ばれる資格すらない存在とみなされていたからだ。ヒトラーの信奉者たちの目に映っていたのは、無に等しい存在でしかなかったのである。
「CiekawostkiHistoryczne.pl」では、ポーランドの歴史家ダリウシュ・カリンスキ(Dariusz Kaliński)の著書『損害の貸借対照表』について語る動画をご紹介しています。さらに多くの動画を公開しているYouTubeチャンネルへの登録もぜひお願いします。また、当サイトのオンライン書店では『損害の貸借対照表』をお得な割引価格でご購入いただけます。