コパイダ平原とは
コパイダ平原は、ギリシャ・ヴィオティア県に位置する広大な平原です。この地は、1880年から1930年にかけて行われた大規模な干拓事業によって、同名の湖「コパイス湖」が排水された後に誕生しました。かつてギリシャ有数の湖であったこの土地は、現在では肥沃な農業地帯として利用されています。
四方を山々に囲まれた立地
コパイダ平原は県の北部に位置し、西にはヘリコン山、東にはプトオン山、北にはクロモス山がそびえ立っています。南側にはテーベ平原やヴァギア平原とコパイダを隔てる比較的低い丘陵地帯が連なり、盆地のような地形を形成しています。
再び姿を現した「湖」
先週の土曜日から降り止まない豪雨の影響で、平原の非常に広い範囲が再び湖へと変わってしまいました。空から見ると、かつての湖の姿がまるで蘇ったかのようです。数千エーカーに及ぶ農作物が水の下に沈み、農業被害は甚大です。干拓によって得られたはずの大地が、ひとたびの大雨で元の姿を取り戻してしまうのです。
「水は記憶を持つ」という言葉
「水は記憶を持っていて、決して忘れない」という言葉があります。これは、自然が川や小川、湖のあるべき場所と定めた土地では、自然と水がいずれ本来の場所を取り戻すということを意味しています。干拓から約100年が経ったコパイダ平原の浸水は、人間と自然の力関係を改めて考えさせられる出来事といえるでしょう。