ヌラーゲ。その姿は今なお多くの謎に包まれている。
サルデーニャ史上最大の謎
ヌラーゲ(Nuraghe)は、サルデーニャ島の歴史における最大かつ最も魅力的な謎である。島の各地に点在するこれらの巨石建造物は、いったい何のために、どのような目的で築かれたのだろうか。これまでに確認されているものだけでも約7,000基にのぼる。
ヌラーゲの基本データ
ほとんどのヌラーゲは截頭円錐形(すり鉢状)をしており、直径は8〜10メートル、高さは10〜20メートル程度だが、中には30メートル近くに達するものもある。その建造年代は、紀元前1800年から紀元前1100年頃とされる。
ここまでは確かな事実、客観的なデータである。しかし、それ以外のすべては仮説の領域に属する。実のところ今日に至るまで、学者たちの間でもヌラーゲのかつての機能については意見が一致していないのだ。
数々の仮説が交錯する
単なる住居だったのか? 羊小屋? 神殿? 見張り塔? さらには天文観測所だったという説まである。
多くの推測があるものの、決定的な結論は出ていない。ただし、数ある説の中でおそらく最も有力視されているのが、ヌラーゲを軍事施設とみなす考え方だ。この説によれば、ヌラーゲは共同体を守る防衛拠点としての役割を果たし、周囲の危険をいち早く察知するとともに、必要に応じて島民たちを内部に避難させることができたという。
千年の時を超えた魅力
要するに、その正体は完全な謎のままである。しかし一つだけ確かなことがある。それは、何千年もの時を経てなお揺るぎない魅力を放つこれらの遺跡が、ぜひ一度その目で見て、そしてこれからも長く研究され続ける価値のある存在だということだ。