
古代ギリシャの甘味文化を支えた「はちみつ」
古代ギリシャにおいて、はちみつは砂糖が存在しない時代の貴重な甘味料として、食卓に欠かせない存在でした。今回ご紹介するのは、そんなはちみつを主役に据えた古代レシピ——蜂蜜入りパンケーキです。
実はこのパンケーキには「テガニテス(τηγανίτες)」という名前があり、紀元前5世紀の喜劇詩人クラティノスの作品にも登場するほど、当時から広く親しまれていた料理です。オリーブ油で焼いた生地に、はちみつやゴマをたっぷりとかけて食べるスタイルは、まさに現代のホットケーキの原型とも言えるものです。
味わいはもちろん、その手軽さも魅力です。シンプルな材料ですぐに作れるため、古代の味を今日のキッチンで気軽に再現できます。
材料(約2〜3人分)
- 凝乳(酸凝固させたミルク)……125ml ※ヨーグルトやバターミルクでも代用可
- 小麦粉……125g
- 塩……小さじ1/2
- はちみつ……大さじ4
- エキストラバージンオリーブオイル……大さじ4(揚げ焼き用の油は別途必要)
作り方
- ボウルに凝乳・はちみつ・塩を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
- 全体がなじんだら、ふるった小麦粉を少しずつ加えて混ぜます。
- ややゆるい半液体状の生地ができあがります。硬さが足りない場合は、少量のミルクを加えて濃度を調整してください。
- フライパンにたっぷりのオリーブオイルを熱し、生地を一枚ずつ流し入れて揚げ焼きにします。
- 表面が均一な黄金色になったら完成です。
いただき方は古代式で
焼きたてのパンケーキは、熱いうちにはちみつをたっぷりと回しかけて供するのが古代ギリシャ流。はちみつの芳醇な甘さと、オリーブオイルの香ばしさが口いっぱいに広がる、シンプルながら奥深い一品です。
朝食やおやつはもちろん、ワインのお供にしても素敵ですよ。2500年前の人々が味わった甘さを、ぜひあなたの食卓で体験してみてください。