
古代ローマとオリーブオイルの深い関わり
オリーブオイルは古代において並外れた重要性を持っており、古代ローマもその例外ではありませんでした。
実際、ローマ人はこの貴重な天然の産物を、単なる一つの用途にとどまらず、暮らしのあらゆる場面で活用していました。
多用途に活躍した「液体の黄金」
まず食料として、さまざまな料理の味付けに欠かせない調味料として重宝されました。また、身体の手入れにも用いられ、皮膚を深く保湿し、栄養を与える軟膏として愛用されていました。
そして驚くべきことに、オリーブオイルは照明の用途にも使われていたのです。
オイルランプはどのように点灯していたのか
仕組みは非常にシンプルながら効果的でした。中空になった油灯(ランプ)に、品質の低いオリーブオイルが注がれます。このオイルが、植物繊維——通常は紡いだ亜麻(リネン)やパピルス——で作られた芯に染み込み、それが燃焼することで、一度に数時間もの間、灯りを保ち続けることができたのです。
当時利用可能な資源を最大限に活かした、実に巧みなシステムだと言えるでしょう。上質なオリーブオイルが食用や化粧用として珍重される一方、照明には安価な低品質のオイルが回されるという、無駄のない資源の使い分けも行われていました。