歴史物語

パリ、1783年――熱気球が空を舞った歴史的な日

パリ、1783年――熱気球が空を舞った歴史的な日

1783年、パリの空に浮かぶ熱気球

モンゴルフィエ兄弟と熱気球の誕生

ジョゼフ・ミシェル・モンゴルフィエとジャック・エティエンヌ・モンゴルフィエの兄弟は、熱した空気の浮力を利用した気球を発明しました。この気球は、後に発明者たちの名前にちなんで「モンゴルフィエ式気球」と呼ばれるようになります。

動物たちによる最初の実験飛行

一体、どのような経緯で飛行が実現したのでしょうか。二人の才能あふれる発明家は、当時のフランス国王ルイ16世から実験の許可を取り付けることに成功しました。そして1783年の蒸し暑い夏の日、大きな音響の合図とともに、好奇心いっぱいに待ちわびた群衆が静まり返ったのです。

気球を膨らませる作業には7分を要しました。やがて「人間の錨」――ロープにつかまって気球を地上に留めていた作業員たちが手を放ち、謎めいた物体はついに離陸の時を迎えます。搭乗していたのは、アヒル、雄鶏、そして羊でした。国王は危険な実験で人命を危険にさらすことを禁じており、人間の搭乗は認められていなかったのです。

パリの空での「旅」は8分間続き、ルイ16世は望遠鏡を通してその一瞬たりとも見逃しませんでした。そして動物たちは、無事に着地を果たしたのです。

ついに人間が空へ

すべてが順調に運んだことで、生身の人間を乗せて再び飛行を行う障害は、もはや何もありませんでした。

こうして1783年11月21日、ピラートル・ド・ロジエとダルランド侯爵という二人の高貴な志願者が、約10万人もの群衆と王室の見守る中、熱気球に乗り込んで大空へと舞い上がりました。これこそが、人類史上初の有人自由飛行となったのです。