
今日では誰もが日常的に履き、その快適さを享受しているスニーカー。しかし、19世紀に発明された当時、スニーカーは履物の世界における小さな革命とも言える存在でした。
始まりはゴムの加硫特許
最初のスニーカーは、1844年にグッドイヤー(Goodyear)が登録したゴム加硫の特許に端を発します。加硫技術によって天然ゴムは耐久性のある素材へと変わり、柔軟で滑りにくい靴底の製造が可能になりました。
ただし、この新しい靴は長らく貴族階級だけの特権的なものでした。彼らは散歩やアウトドアスポーツのほか、とりわけテニスやクリケットの際にこの軽量な靴を愛用していました。
「万人のためのスニーカー」Converse All Star の登場
大きな転機となったのは1917年です。アメリカのシューズブランドコンバース(Converse)が、キャンバス地の甲にラバーソールを組み合わせた「オールスター(All Star)」を初めて市場に投入しました。
それまで上流階級の専売特許だったスニーカーを、一般の人々の手に届く存在にしたのがオールスターです。発売されるや瞬く間に人気を博し、以降100年以上にわたってデザインはほとんど変わることなく、今日でも世界中で愛され続けています。