
1900年代初頭の女性ヌード。イタリアにおけるレッドライト(成人向け)映画の初上映は1901年にさかのぼります。
イタリア初のレッドライト映画、1901年10月25日に上映
イタリアで最初のレッドライト映画が上映されたのは、1901年10月25日の夜のことでした。
会場となったのはエミリア地方の都市レッジョ・エミリアにあるアリオスト劇場(Teatro Ariosto)です。当時の観客たちの期待と好奇心が高まる中で行われた、注目のイベントでした。
単独作品ではなく連作「黒い夜」の幕開け
実はこの日上映されたのは一本の映画ではなく、複数の作品からなる一連のプログラムでした。これらは後に「黒い夜(notti nere)」と呼ばれるシリーズの始まりとなるものでした。
『ボルジアは楽しむ』や『芸術家の楽屋での親密な場面』といったタイトルを見れば、その内容がどのようなものだったのかは、おのずと想像がつくでしょう。
予想をはるかに上回る大成功
いずれにせよ、イタリア初となるレッドライト映画の上映は大成功を収め、収益は主催者側の予想をはるかに超えるものとなりました。
通常のプログラムと比較すると、こうした際どい作品はおよそ3倍の収益をもたらしたといいます。
入場料は最前列1リラ、2階席は20チェンティーモ
料金体系はどのようになっていたのでしょうか。最前列の座席は1リラ、一方で2階のギャラリー席はわずか20チェンティーモ。つまり庶民でも気軽に足を運べる、大衆向けの価格設定だったのです。
また、女性の入場は一切認められず、鑑賞できたのは成人男性のみという制限がありました。当時の社会風潮を今に伝える興味深いエピソードといえるでしょう(写真提供:tgcom24.mediaset.it)。