結論から言うと、ツェッペリン飛行船には航空機のような「エレベーター(昇降舵)」は搭載されていません。
なぜエレベーターが不要なのか
ツェッペリンは、水素やヘリウムといった空気よりも軽いガスを船体内に充填することで浮力を得ています。この浮力こそが、飛行船を空中へと押し上げる原動力です。さらに、細長く流線形をした船体の形状も、空気中で効率よく浮上するために重要な役割を果たしています。
高度の調整はどう行われるのか
翼で揚力を作って飛ぶ飛行機とは異なり、ツェッペリンはガスの浮力だけで飛行します。そのため、高度の調整は主に以下の方法で行われます。
- ガスの放出: 浮力を減らして下降したいときは、船体内のガスを一部排出します。
- バラスト(錘)の投下: 浮力を相対的に高めて上昇したいときは、砂や水などのバラストを捨てます。
このように、ツェッペリンは複雑な操縦翼面に頼らず、「空気より軽いガスによる浮力」というシンプルな原理で空を飛んでいるのです。