マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとはどんな人物?
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929年~1968年)は、アメリカを代表する公民権運動の指導者であり、バプテスト教会の牧師でもありました。本業である牧師としての活動と並行して、人種差別の撤廃を目指す公民権運動の中心人物として、生涯を平等と正義の実現に捧げました。
専業の活動家として
1957年、キングは南部キリスト教指導者会議(SCLC)を共同設立し、その初代会長に就任しました。SCLCは、非暴力の抗議行動や市民的不服従キャンペーンなどを組織・主導し、人種隔離(セグリゲーション)や差別に立ち向かう上で極めて重要な役割を果たしました。
数々の公民権キャンペーンを主導
キングは多くの歴史的なキャンペーンを成功に導きました。1955年から56年にかけてのモントゴメリー・バス・ボイコットは、公民権運動に全国的な注目を集めるきっかけとなりました。さらに1963年には、「仕事と自由のためのワシントン大行進」で有名な「I Have a Dream(私には夢がある)」演説を行い、世界中の人々に感動を与えました。
非暴力の提唱
キングは、社会変革の手段として非暴力抵抗と市民的不服従を一貫して提唱しました。マハトマ・ガンディーの「サティヤーグラハ(真理の力)」という思想に深く触発され、暴力に頼らない闘いの哲学を実践し続けました。
政治への多大な影響
キングの活動は、アメリカ社会と政治に計り知れない影響を与えました。法的な差別を終わらせ、アフリカ系アメリカ人に平等な権利を保障することを目的とした、1964年の公民権法(Civil Rights Act)や1965年の投票権法(Voting Rights Act)といった歴史的な立法の成立に、重要な役割を果たしました。
正義の世界的象徴へ
キングの影響力は国境を越え、彼は正義・平和・平等の世界的な象徴となりました。非暴力による人種不平等との闘いへの貢献が高く評価され、1964年にはノーベル平和賞を受賞しています。