歴史物語

新聞編集者ジョン・B・ボガートの名言とは?「人が犬を噛む」格言と『ザ・サン』の関係

ジョン・B・ボガートとはどんな人物か

ジョン・B・ボガート(John B. Bogart)は、19世紀後半のアメリカで活躍したジャーナリストであり、ニューヨークの有力紙『ザ・サン(The Sun)』と深く結びついた人物として知られています。同紙で都市部担当の編集長(シティエディター)を務め、当時のアメリカ報道界を代表する編集者の一人とされてきました。

「犬が人を噛む」――ボガートに帰される有名な言葉

ボガートの名前とともに語られることが多いのが、次のようなニュースの定義です。

「犬が人を噛んでも、それはニュースにならない。あまりにもよくあることだからだ。しかし、人が犬を噛んだなら、それはニュースになる。」
(When a dog bites a man, that is not news, because it happens so often. But if a man bites a dog, that is news.)

この「マン・バイツ・ドッグ(人が犬を噛む)」という表現は、日常的な出来事ではなく珍しい出来事こそがニュースになる、というジャーナリズムの本質を端的に示す格言として、今日まで世界中で引用され続けています。

言葉の出所をめぐる議論

ただし注意したいのは、この言葉がボガート自身の考案であることを裏付ける確かな記録は残っていないという点です。同じく『ザ・サン』に関わったチャールズ・A・ダナなど、別の人物の発言とする説も存在し、出所については諸説あります。そのため、「ボガートが生み出した有名なフレーズ」と断定することは難しく、一般的には「彼に帰される言葉」として紹介されます。

まとめ

ジョン・B・ボガートは、ニューヨーク『ザ・サン』で長く活躍した新聞編集者であり、「犬が人を噛む/人が犬を噛む」というニュース論の名言がしばしば彼の名前と結びつけられています。ただし、その出所には諸説あり、確証となる記録がない点は押さえておきましょう。