「モントゴメリー・バス・ボイコット」の発端となった人物として知られるローザ・パークス(1913年~2005年)は、1955年12月1日、アラバマ州モントゴメリーでバスの座席を白人乗客に譲らなかったことから逮捕されました。この出来事をきっかけに始まった381日間に及ぶボイコット運動は、アメリカ公民権運動の歴史における大きな転換点となりました。
生涯を通じて差別と闘い続けた彼女には、国内外から数多くの栄誉と賞が贈られました。ここでは、その代表的なものを年代順にご紹介します。
1. NAACPスピンガン・メダル(1956年)
全米有色人種地位向上協会(NAACP)が、優れた業績を挙げた人物に贈る最高栄誉「スピンガン・メダル」を1956年に受賞しました。モントゴメリー・バス・ボイコットにおいて彼女が果たした役割が高く評価されたものです。
2. マーティン・ルーサー・キング・ジュニア非暴力平和賞(1980年)
1980年、公民権運動と非暴力抵抗への生涯にわたる献身を讃えられ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア非暴力平和賞を受賞しました。
3. 大統領自由勲章(1996年)
1996年には、ビル・クリントン大統領から、アメリカ合衆国における最高位の文民栄誉である「大統領自由勲章」を授与されました。公民権運動への多大な貢献が認められたものです。
4. 議会名誉黄金勲章(1999年)
1999年には、公民権運動の触媒となった役割と、正義と平等への生涯の献身を讃えられ、アメリカ議会が授与する最高位の勲章である「議会名誉黄金勲章」が贈られました。
5. アラバマ・アカデミー・オブ・オナー(2000年)
2000年、アラバマ州に顕著な貢献をした個人を表彰する「アラバマ・アカデミー・オブ・オナー」に選出されました。
6. 名を冠して記念された施設
彼女の功績を後世に伝えるため、アメリカ各地に名前を冠した施設が整備されています。
デトロイトのローザ・パークス・トランジット・センター:2009年、ミシガン州デトロイトの主要バスターミナルが「ローザ・パークス・トランジット・センター」として開業し、公民権への貢献と彼女と同市との深いつながりが記念されました。
トロイ大学モントゴメリー校のローザ・パークス博物館:2000年、逮捕の舞台となったアラバマ州モントゴメリーに開館した博物館で、彼女の人生と遺産を紹介する展示が行われています。
7. 連邦議会議事堂の銅像(2013年)
2013年2月、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂内にある国立彫像ホールに、ローザ・パークスの等身大銅像が除幕されました。これにより彼女は、議事堂に等身大の銅像が設置された初のアフリカ系アメリカ人女性となり、その偉業が永く顕彰されることになりました。
まとめ
ローザ・パークスの人種差別に対する勇気ある行動は、公民権運動の象徴的な存在となり、アメリカ社会に計り知れない影響を与えました。上記以外にも、生前に数多くの賞や栄誉を受けました。2005年10月24日に92歳で亡くなった際には、連邦議会議事堂のロタンダに遺体が安置され、そこで弔問を受けることが許された初の女性の一人ともなっています。彼女の遺産は、今日もなお多くの人々に勇気と希望を与え続けています。