1940年に発行されたウィートペニー(裏面に2本の麦の穂が描かれたリンカーン1セント硬貨)を観察していると、リンカーンの口元の横に小さな星のようなマークが見えることがあります。「これは一体何を意味しているのだろう?」と気になるコレクターも多いはず。この記事では、そのマークの正体と意味、そして知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説します。
口元の星は「ミントマーク(造幣局記号)」
リンカーンの口の横に見える星のような印は、ミントマーク(mint mark)と呼ばれるもので、その硬貨がどの造幣局で鋳造されたかを示す重要な目印です。この場合の星は、ペニーがフィラデルフィア造幣局で製造されたことを表しています。
ミントマークの種類によって硬貨の希少性や市場価値が変わるため、収集家にとっては見逃せないチェックポイントとなります。
アメリカ造幣局の主なミントマーク
当時のアメリカ造幣局では、鋳造地ごとに次のような記号が用いられていました。ウィートペニーの場合、これらの記号は表面の日付(年号)の下あたりに小さく刻まれます。
- 星(または記号なし): フィラデルフィア造幣局
- D: デンバー造幣局(Denver Mint)
- S: サンフランシスコ造幣局(San Francisco Mint)
なお、この時代のフィラデルフィア造幣局製の硬貨には本来ミントマークが刻まれていないことが多いため、口元に見える星のような点は、鋳造工程で生じた小さな凸点(ダイチップ)である可能性もあります。確実な判断が必要な場合は、硬貨鑑定の専門家に相談することをおすすめします。
1940年ウィートペニーの価値の目安
1940年のウィートペニーは発行枚数が非常に多く、流通品であれば数十円程度の価値にとどまるのが一般的です。一方で、未使用に近い美しい状態の個体や、発行枚数の少ないD(デンバー)刻印付きのものは、コレクター市場でやや高めに評価されることがあります。
手元のウィートペニーの価値を調べたいときは、ミントマークの有無だけでなく、保存状態(グレード)や光沢の残り具合もあわせて確認しましょう。