歴史物語

排外主義と「赤狩り」はどのように結びついたのか?〜移民排斥の高まりと1924年移民法

排外主義とは何か

排外主義(ネイティビズム)とは、移民や外国出身者に対して抱く偏見や敵意のことです。第一次世界大戦後のアメリカでは、この排外主義が「赤狩り(レッド・スケア)」の時期に一層激化しました。

赤狩りが排外感情に与えた影響

1919年から1920年頃に起こった第一次レッド・スケアでは、共産主義の脅威が大きく喧伝されました。生粋のアメリカ人の多くは、移民――特に南欧・東欧出身の人々――が過激な思想をもたらし、共産主義者になりやすい存在だと恐れるようになりました。

差別的な政策へのつながり

こうした世論は、実際の差別的な政策や慣行へとつながっていきました。その代表例が1924年の移民法(ジョンソン=リード法)です。この法律は国別割当制度を導入し、特定の国・地域からの移民を厳しく制限しました。

移民の社会的立場への影響

赤狩りは排外主義的な感情をさらに助長し、「移民=共産主義者」というイメージを社会に定着させました。その結果、移民たちはアメリカ社会における自らの居場所を脅かされ、深刻な差別と不安に直面することになったのです。