実は、現在私たちが使用している暦はユリウス暦ではありません。現行の暦はグレゴリオ暦と呼ばれるものです。
ユリウス暦とは何か?
ユリウス暦は、紀元前46年にローマの独裁官ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)によって導入された暦です。この暦は、ローマ帝国をはじめとする西洋世界で、紀元前46年から西暦1582年まで、およそ1600年間にわたって広く使われてきました。
なぜグレゴリオ暦に改暦されたのか?
ユリウス暦では1年を365日とし、4年ごとに閏年を設けて366日としていました。しかし、実際の太陽年(約365.2422日)より平均して1年あたり約11分長かったため、長い歳月の中で暦と季節のずれが徐々に蓄積していきました。
このずれは宗教的な問題にも発展しました。特にキリスト教では復活祭の日付を決める際に春分が基準となるため、暦のずれが深刻な影響を及ぼしたのです。
グレゴリオ暦への改革
そこで1582年、ローマ教皇グレゴリウス13世によって暦の改革が行われ、グレゴリオ暦が制定されました。グレゴリオ暦では閏年のルールが改良され、「100で割り切れる年は閏年としない。ただし400で割り切れる年は閏年とする」という規則が採用されました。
この改良により、暦と季節のずれは大幅に縮小されました。日本を含む世界中の多くの国々が、後にこのグレゴリオ暦を採用しており、これが現在も使われている国際標準の暦となっています。