歴史物語

『都市を所有する少女』の姓(名字)は何ですか?

『都市を所有する少女』とはどんな作品?

『The Girl Who Owned a City』(直訳:「街を所有した少女」)は、アメリカの作家O.T.ネルソン(O. T. Nelson)が1975年に発表したポストアポカリプスSF小説です。しばしば他の作家の作品と混同されますが、この作品の著者はO.T.ネルソンであり、短編小説の名手として知られるO.ヘンリーではありません。

物語の舞台は、12歳以上の人間をすべて死滅させてしまう謎の疫病が世界を襲った後のアメリカ中西部。大人のいない世界に取り残された子どもたちは、略奪や暴力がまかり通る無法地帯の中で必死に生き延びようとしています。

主人公の姓は「ネルソン」

この作品の主人公は、10歳の少女リサ・ネルソン(Lisa Nelson)です。つまり、彼女の姓(名字)は「ネルソン(Nelson)」となります。

リサは弟のトッドを守るために武器を手にし、食料や生活用品を確保しながら、周囲の子どもたちを率いて協力体制を築いていきます。やがて彼らは廃校となった学校ビルを拠点とし、そこに「グレンバード(Glenbard)」という名の子どもたちだけの街を建設します。「都市を所有する少女」という題名は、こうして自分たちの手で街を作り上げ、運営するリサの姿に由来しています。

作品のテーマと評価

本作は単なるサバイバル物語にとどまらず、
- リーダーシップと責任
- 自由と秩序のバランス
- 子ども社会における権力のあり方
といったテーマを描いている点で高く評価されています。一方で、銃器の所持や防衛手段を肯定的に描写している部分については、賛否両論が寄せられました。

グラフィックノベル版も存在

2012年には、原作者の遺族の監修のもと、ダン・ジョリー(Dan Jolley)の脚色、ジョエル・ジョーンズ(Joëlle Jones)の作画によるグラフィックノベル版が出版され、原作の魅力を視覚的に楽しめる形で新たな読者層にも届けられています。

まとめると、『都市を所有する少女』の主人公である少女の姓はネルソンです。大人の消えた世界で、リサ・ネルソンが仲間たちとともに街を築き上げていく姿は、半世紀近く経った今も多くの読者に読み継がれています。