オルメカ人は狩猟採集民ではありません。確かに狩猟や採集も生活の一部として行われていましたが、彼らの主な生業はトウモロコシ栽培を中心とする農耕でした。
農業が支えたオルメカ文明
オルメカ人はメソアメリカ最古の文明の一つとされ、現在のメキシコ湾岸地域で繁栄しました。彼らはトウモロコシを主食とし、豆類、カボチャ、カカオなど多様な作物を栽培していました。
さらに、増加する人口を養うために複雑な灌漑技術や農業技術を発達させたことでも知られています。肥沃な土地での安定した食料生産こそが、巨石頭像に代表される高度な文明を築く基盤となったのです。
狩猟・漁撈は補助的な食料源
農業に加えて、オルメカ人は漁労や狩猟、罠を使った捕獲も行い、食卓の幅を広げていました。獲物としてはシカ、ウサギ、バクなどの動物を狩り、川や河口域では魚、貝類などの水産資源を採取していました。
ただし、これらの活動はあくまで二次的な食料源でした。オルメカ文明を下支えしていたのは何よりも農業であり、豊かな農産物が大規模な社会活動や儀礼を可能にしていたのです。
まとめ
オルメカ人を単純に「狩猟採集民」と呼ぶのは正確とは言えません。彼らは農耕を基盤としながら、狩猟や漁労を補完的に取り入れた、高度な農耕文明の担い手だったと言えます。