歴史物語

古代エジプトのミイラ化はどれくらい続いたのか?その歴史と変遷を解説

ミイラ化は2,500年以上にわたり続いた習慣

古代エジプトにおけるミイラ化(死体防腐処理)の習慣は、実に2,500年以上もの長きにわたって続けられました。その始まりは先王朝時代(紀元前3000年頃)にさかのぼり、ローマ帝国による支配期であるローマ時代(西暦4世紀)まで受け継がれていきました。

最盛期を迎えた新王国時代

ミイラ作りの技術が最も洗練され、頂点に達したのは新王国時代(紀元前1570年~1070年)です。この時期、ミイラ化は高度な専門技術を要する営みとして確立され、職人たちは複雑な工程と細部への徹底したこだわりをもって遺体の保存を行いました。まさにエジプト文明を代表する技術の一つと言えるでしょう。

後期エジプト時代以降、質は徐々に低下

しかし、後期エジプト時代(紀元前664年~332年)およびローマ時代に入ると、ミイラ化の質は次第に低下していきました。制作工程は簡略化され、かつてのような細部への配慮が失われていったのです。こうした技術の衰退は、この時代に作られたミイラの状態からも明らかに確認されています。